補聴器も近年デジタル化が進んでいます。マイク、増幅器、スピーカを極小型化し、それぞれ形の異なる耳に装着。さらに個々の症状に合わせて両耳の均衡を図りながら多種微細な調整を施さねばなりません。音響装置として最高度の品質性能が求められる製品の一つです。帯域の多分割化も追求され、最多では48チャンネルに達するそうです (シーメンス製)。高級品は何と片耳が50万円です。
ほかにも「外耳道真珠腫」「耳硬化症」「鼓膜穿孔」など禍々しい耳の病名が登場します。音響を生業とする私達としては、これらへの罹患は避けたいところです。
※関連ウェブサイト:補聴器愛用会
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書名
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空驚異の小器官 耳の科学 |
叢書名 |
ブルーバックス |
著者
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杉浦彩子 (すぎうら さいこ) |
発行所
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講談社 |
発行日
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2014年10月20日 |
判型
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新書判 224頁 |
定価
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860円 (税別) |
ISBN
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978-4-06-257884-4 |
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