容器入り飲料水「六甲のおいしい水」が発売されたのが1983年。それ以前日本では水は只かと思っていたら (水道水は只ではありませんが)、江戸時代に「水売り」が居ました。
江戸時代末期に書かれた風俗の大書誌『守貞謾稿 (もりさだまんこう)』の挿し絵の中にあります。売り詞は「しゃっこーい、しゃっこい」(「冷っこい」の訛り)。夏季に砂糖や白玉を入れて売り歩いたそうです。次は一茶の句です。月かげや夜も水売る日本橋。著者の子供時代にはまだ見かけたそうです。
これと別に「水屋」がおり、井戸や水道のない家に上水を配給していました。江戸は水道も発達しており、「水道橋」や「溜池」の地名はその名残です。